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もっと強く…
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「人の己れを知らざることを患えず、人を知らざることを患う…」
(人が自分を誤解していることを考えず、自分がまだ人を理解していないことを気にかけることだ…)

「人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか…」
(人の為にやったことでも、真心からできていなかったのではないか?。友達と話していても話に誠意がなかったのではないか?…)

常に人を思いやり、やさしく生きる術を教えてくれる孔子の厳格な戒めの言葉です。
とても実行することの難しい言葉ですが、このことを思わない日はありません。

そんなことを弟子にさらりと要求する孔子でさえ、
人の言葉を誤解なく素直に聞けるようになったのは60歳になってからだし、
心の趣くまま自然にふるまっても、それで間違いをおかさないようになるまでには、さらに10年の歳月を必要としたといいます。


先生、僕はそんなに待てない。(ρ_;)


平易に考えれば【忠】とは「まごころ」という意味ですが、
中国最古の漢字字典『説文解字』によれば、【忠】とは「つつしむなり」とあるそうです。
また白川先生によると「中」は軍隊の真ん中に立てた旗の形であるから、
【忠】とは心を支配するという意味を含んでいるといいます。


「まごころ」というのは、戦場に赴くような強い意志を持ったとき、はじめて表現されるもの。
優しいということは弱いことではない。
素直になるということは自由ということではない。
枷をなくして人は幸せにはなれない…のなら、
枷をもって生きる強さが欲しい。
自ら枷を科せる強さが欲しい。


…僕はもっと強くなりたい。
…ならないといけない。
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by chii-take | 2007-08-26 04:48
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