阿呆発見
d0105218_315635.jpg
それはある晩のこと、突然僕の身に降りかかった、
何とも言えず複雑で、ある意味、愉快痛快な出来事について…。

ようやく仕事を終えた夜の11時過ぎ、会社から最寄りの駅に辿りついたときのこと。
突然けたたましく鳴り出す携帯電話。
帰りが遅いので掛けてきたのだなと思いながら電話を見ると、それは案の定ヨメからの電話。

もう眠いから先に寝るとのこと。
それはそれでよかったんだけど、今日は晩御飯がないと言う。
どうしてかと訊いてみたら、
今度のハローウィンのパーティーで着る仮装用の衣装を作っていて、
気がついたらこの時間だったと言う。(・。・;)

ヨメと彼女の友達グループは、毎年地元の英会話スクールのハローウィンパーティーに参加していて、
そのグループで年ごとにテーマを決めて仮想を楽しんでいる。
今年はスターウォーズシリーズの主要キャラを揃えるつもりらしく、
ヨメの担当はあの毛むくじゃらの犬のキャラクター「チュー●ッカ」。


「え?、夕方に帰ってきて、それからずっと作ってたの?」

 「うん、もう眠いから寝る。」

「晩御飯は? 食べたの?」

  「いや、眠いから寝る。」

「なんか買って帰ろうか?」

    「いや、眠いから寝る。」

「ずっとやってたって、お腹空かへんかったん?」

      「空かへんかった。もう寝る」

(! ̄д ̄)えぇぇぇ 。
スゴイ集中力です。
旦那も自分の晩飯もまったく眼中なし。
己の限界までものつくりに熱中するヨメに思わず、

…この人ほんまもんの阿呆や。

と思ってしまいました(笑)。
(注:このブログでは「阿呆」は最上級の褒め言葉ですよ。)


えらいヨメもろうてしもたなあ、
とどこかで思いながら、そんなヨメを心底素敵だと思いました。


ということでその晩は深夜の「なか卯」に行き、一人牛丼と味噌汁を注文して食べました。

傍から見れば、仕事帰りの深夜十二時過ぎに一人で「なか卯」の牛丼を食べる妻帯者なんて憐れなものに映るかもしれませんが、
僕はこのときなんだか幸せな気分だったのです。
自分の一番近くにいる人が、自分と同類であるという事実が僕にはなんだか嬉しいのです。
一人ではないと、どこかで強く思えたから。


深夜家に帰って、そろーりと居間をのぞくと、フェルトと紙で作った茶色い人型の毛皮(まだ上半身分しかなかったけど)が、床に横たわっていました…。
そして散乱する裁縫の道具類がキラリと光る…。
ある意味そこは猟奇的な場所ですらありました。

そんな場所が、現在のちいたけ家。

阿呆の住処です。
[PR]
by chii-take | 2007-09-08 03:20
<< 一本の樹木や、一輪の花さえあれば 素をもって絢(あや)をなす >>