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いつか、かの人と呼ばれる筈の君へ
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しばらく更新が滞っておりました。
数ヶ月前から仕事の状況が一変したり、
ちいたけ家にちょっとした変化が起こったり、
ちいたけとその友達が企てているちょっとした計画があったりで、
なかなか記事を書くためのまとまった時間が得られず、
二月もの間更新が滞ってしまいました。
いらぬ心配をかけてしまったかもしれず、非常に申し訳なく思っています。
一応、ちいたけはまったくもって元気です。

この数ヶ月の間にちいたけに起こったことは、機会があればまたそのうち記事にするかもしれません。

今日、久々にこのブログを更新しようと思ったのは、ある知人にどうしても伝えなければいけない話があったからです。
その内容が白川先生の文字学の話だったので、久々にこの場を借りてその知人に伝えようと思いました。

今日は「夫」という文字について話します。

白川先生によれば「夫」は人の正面を象った「大」という字に「一」に表された“簪(かんざし)”を加えた形で、正装した男子の姿なのだそうです。

髪飾りをつけた女性の姿が「妻」なら、簪で髪を結い上げた男性の姿が「夫」。
「夫妻」とは婚礼の日の男女の晴れ姿を象った文字なのですね。

「夫」という文字に含まれた、もう一つ別の深い意味について、白川先生は「字統」の中で次のような使われ方に言及しておられます。
人に対して「あの人」という意味の呼称を用いるとき、「夫(か)の人」と記す場合は、尊敬の意味が込められているのだと。

論語に
「夫(か)の人は言(ものい)はず。言へば必ず中(あた)ること有り」
という孔子の言葉があります。

寡黙で何事にも慎重でありながら、必要なときは的確な表現のできる閔子騫という弟子を高く評価した孔子の言葉です。

この他にも相手に対して敬意を払って評する際に、孔子が相手のことを「夫(か)の人」と呼んでいる箇所が論語にはいくつもあります。

「夫」になるとは、そう呼ばれるにふさわしい人間になるということではないでしょうか。

もう4年以上も「夫」をやってきた僕(どこをとってもそれにふさわしい部分のない僕)ですが、
あらためて「夫」について調べていて、そんなふうに感じました。



蛇足ではありますが、

せっかく二次会の招待状を頂いていたのに、仕事の都合で顔を出すことができず、本当にすみませんでした。
遅くはなりましたが、あなたが招待状に書いてくれた「夫」という言葉に対する疑問について、
これを僕の回答とさせて下さい。
本当は会場で直にお話できればよかったのですが…。

よき「夫」となられることを信じています。
本当におめでとう、心から。

ではまた。
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by chii-take | 2008-11-25 02:39 | Comments(0)