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「あなたの大切な文字を教えて下さい」
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24日から始まった僕たちのグループ展
劇団WANDERING PARTYさんの公演会場の一部屋を借りての今回の企画。
お客さんのほとんどは劇団の公演を観に来たお客様なわけで、
誰も僕たちの作品なんて観てくれないんじゃないかと、
そんな悪い想像ばかりしてしまって、
前日の夜はなかなか寝付けませんでした。



「あなたの大切な文字を教えて下さい」




僕の作品の前にはそんな案内板が置いてあって、
小さな長机の上に真っ白な半紙を置いて、
各々お客さんに好きな文字を書いてもらうように呼びかけています。

最初はそこに大きな意味を持たせるつもりはなかったのです。
次回、ホームタウンに帰っての奈良開催に向けて、ちょっとした余興のつもりで設けた企画でした。

京都での初日。
僕はその企画が余興どころか僕の作品の本質になっていたことを知りました。

お客さんが机の前で、それぞれの大切な思いを心に浮かべて文字を書いて下さるその表情が、なんとも言えない温かさに包まれていることに驚きました。

もしかしたら、それは愛する人の名前の一字かもしれない。
もしかしたら、それは両親がつけてくれた自分の名前の大切な一字かもしれない。
それは僕にはわからないのだけれど、書いている人がそれにまつわる何かを思い浮かべていることは確かで、その表情こそ僕はとてもとても美しいそのときその瞬間だけの美術作品なんじゃないかと思いました。

あるグループの中の一人の女性が書いてくれた一文字。
それを見ていた女性の連れの男性がすかさずツッコミます。
「ああ、やっぱりその文字なんや」
女性は少し照れながら
「まあね」
と返します。

そんなやりとりを見て、僕はなんだか嬉しくなりました。
女性の書いた一文字を見て、男性はそれが何を意味するのかすぐにわかったのでしょう。
大切な思いを共感できるかどうかはその人との距離に比例するのです。
知らない人にとってはそれはただの文字に過ぎません。

でも本当にそうでしょうか?

一つ二つの文字ならば、それはただの文字に過ぎないのかも知れない。
でも京都の会場には既にいくつもの大切な文字が寄せられています。
個人的に大切な思いの集合体は、本当に個人的に大切な思いのままでいられるのでしょうか?
興味は尽きません。
今はただその文字を書いてくれた人の温かい笑顔だけが心に深く残っています。
これはなんて大変なものを集めてしまっているんだ僕は、と。
少しジーンと来るもの抱えながら奈良開催に向けてのプレッシャーを感じているのです。

さあ、僕の作品に参加してもらうのは何も京都の会場に来てくれた人に限定するつもりはありません。
奈良開催に向けて、この在心日誌上でも「あなたの大切な文字」を募集します。

少しだけルールがあります。

DMに「お部屋の奥の3つのひめごと」というコピーをつけているように、
このグループ展には共通したテーマがあります。
だから僕の作品もそのテーマに則って形作られることになります。
これはそのためのルールです。

あなたが個人的に大切に思っている一文字を教えて下さい。
ただし、あなたが誰であるのか、また、
その文字がなぜ大切なのか、
僕にはそれが分からないようにして下さい。

具体的には、この在心日誌のコメント欄に、
今まで使ったことのないデタラメのユーザー名を入力して、
大切な文字一文字だけを入力してもらいたいのです。



三人展「ぎえん」奈良開催「戯艶」は、
2009年3月28日(土)〜4月10日(金)まで、
奈良市内、ならまちの一角にある「夜猫」という雑貨屋さんで開きます。
(詳細は後日アップします)



お時間の都合さえつきましたら、ここで大切な文字を教えてくれた人には、
是非奈良会場まで足を運んでもらいたいのです。

そこであなたが記した文字がどうなっているのかをこっそり確認して下さい。
もちろん最後まであなたが記した文字が何であったのかは秘密です。
あなたがこっそりとその文字を確認した瞬間、はじめて僕の作品は完成することになります。

最後になりましたが、
京都開催「偽宴」劇団WANDERING PARTYさんの第16回公演「饒舌な秘密」と期間を共にしていますので来月1日まで続いています。
初日に観劇いたしましたので面白さは僕が保証します。
もしよかったら観劇のあと、あなたの直筆で大切な一文字を教えて下さい。
土日は会場にいるつもりです。引き続き、京都でもお待ちしております。
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by chii-take | 2009-01-26 02:42
グループ展のお知らせ
突然ですが、グループ展のお知らせです。
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劇団WANDERING PARTYの第16回公演「饒舌な秘密」に於いて、
公演のスピンオフ企画として、高校時代の友人三人とグループ展「ぎえん-偽宴-」を催します。

「饒舌な秘密」は劇団WANDERING PARTYさんが、
京都の五條楽園歌舞練場というとっても雰囲気のある小屋を使って、
数年前世間を騒がせたある男の事件を、
社会風刺と思わせながらちょっぴり切ないテーマを盛り込んで、
笑いあり深く考えさせられるテーマありのすばらいい現代劇に仕上げています。

僕たちのグループ展をまったくヌキにしても、これはおすすめの公演ですので、
ご都合の合う方があれば、足を運んでいただければ幸いです。
公演期間中の土日は会場にいるつもりです。
詳細はこちら!
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そしてそして、来る3月には、同グループ展「ぎえん-戯艶-」を奈良で開きます。
こちらは単独開催で入場無料。詳細はまた後日アップします。
よろしくお願いします。
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by chii-take | 2009-01-19 00:49