人気ブログランキング | 話題のタグを見る
気持ちの問題だ。
気持ちの問題だ。_d0105218_4502827.jpg

普段の僕を知っている人にはあまり信じてもらえそうにありませんが、
僕はわりと気性の烈しい性格です。

職場で「仏のちいたけ」とか呼ばれたりしてますが、仏なんてほど遠く、
気持ちはほとんど「阿修羅」のようです。

そんな僕だから、頭に血が上ってしまって、
どうにも自分で自分をコントロールできなくなると、決まって開くのがこの本。

論語です


こんなくだりがありました。

『子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし。』
(先生は四つのことを絶たれた。身勝手な心を持たず、無理おしをせず、執着せず、我を張らない)

正直耳が痛いです。
気持ちが強まれば強まるほど、強くなるのがこの意、必、固、我。
いつもこいつに振り回されます。


こんなくだりもありました。

『唐棣(トウテイ)の華、偏として其れ反せり。豈に爾を思わざらんや、室是れ遠ければなり』
(庭桜がひらひらとかえっている。あなたのことを思っても、この距離が遠すぎて…)
いにしえの人の、遠い所に居る大切な人を思う切ない歌です。
孔子はこの歌を次に続く一言で両断します。

『未だこれを思わざるなり、それ何の遠きことこれ有らん』
(まだまだ思いが足りないのだ、しっかりと思ってさえいれば何の遠いことがあるものか)

要は気持ちの問題だ!くだらん!
と言っているわけです。


思いを深めることが、意、必、固、我を強めることではないはずです。
それはいわゆるエゴだから。
だから先生はそれを捨てた。
じゃ、何をもって思いを深めるのか、先生は簡単には教えてくれません。
『未だこれを思わざるなり』ではなかなかどうしてわからないのです。


ん、こういうことか?…。
「自我」の反対語は「非我」

大辞林によると。
【非我】 
認識や行為の主体たる自我に属さず、その外にあるもの。自然・世界など。
自我の働きに抵抗し、自我の自己実現の手段となる。


自然・世界など?…

でかい、でかすぎるよ。先生…。
by chii-take | 2007-02-24 04:53
<< あらためて…。 僕の祈り >>