それは連休中のある明け方のことです。 窓の外がだんだんと青白く染まりはじめたころ、 机の上に置いてあった僕のα(デジタル一眼レフカメラのことです)がにわかに騒ぎだしました。 「おい、なにしてんだ。いまだぜ。頃合いだ」 「ぐずぐずするな。今から用意すればまだ間に合う」 「太陽が出てくるまでが勝負なんだ。走れ」 僕はわけもわからずαを抱えて階段を駆け下り、 まだ明けきらない奈良の街へ飛び出していました。 マジックアワーという言葉が頭の中で蘇っていました。 見渡すかぎり景色は青に染まっているのに、赤や黄色は不自然なほど鮮やかで、 それはとてもとても不思議な時間でした。 結局うまく撮れなかったんだけど、この日の朝のことはなぜか忘れられない。 僕はほんの少し泣きながら写真を撮っていました。 そのときの写真たちです。 【朝】 白川先生によると、艸(草)と日と月とを組み合わせた文字で、 草の間から日が出て来ているが、残月がまだ残っている形を表していて、 朝明けの時を表しているのだといいます。 古代の政治はこの時間帯に政治上の決定をしたので、 「朝政」や「朝廷」という言葉が生まれたのだと先生はいいます。 この日の早朝、写真を撮りながら僕はあるひとつの決断をしました。
by chii-take
| 2007-05-08 01:58
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この人なくしてこのブログはなかった。天性の絵描き。信じられないけれど同級生。
短調亭日乗〆老いぼれ日記 尊敬という距離感から慕うという距離感に白川先生を近づけてくださった。この出会いは僕にとって大いなる歓びでした。 文字を楽しむ 「これを愛して能く労すること勿からんや」 前の職場で知り合った“あねさん”は働くことにとってもまっすぐ。日常のボケをイラストでつっこむブログはとっても痛快。 イラスト日記 ネットの中を吹く風が出会わせてくれた人。偶然といえば偶然。必然といえば必然。この人のブログで言葉の力をあらためて信じてみようと思えた。 ひざのちからを抜いてごらんよ 昔はなんだか隣くらいにいたような気がするけど、今はずっと向こうを走っている人。なんだかよくわからないものを降ろしてくる達人。霊媒師? KAMIJOH.NET 腐女子のロンドン留学 僕はこの人の言葉に何度背中を押されたか知れない。ほがらかなエピソードの中で知らされるその類稀な行動力は、僕にいつもエネルギーを与えてくれます。 wasabi-net 「真逆」という言葉は僕とこの男のためにあるのかもしれない。卒業の別れから数年ぶりの再会。なぜだか同じ趣味を持っていた。「反発」は「共感」に変わるのか? 答えは写真だけが知っている。リスペクトの気持ちだけは、今も昔も変わらない。 D80でPHOTO-LIFE フォロー中のブログ
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