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若草山から燈花会
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もちろん今年もちいたけは燈花会に行ってます。
家が近いもので、行ってますというより通ってるという勢いに近いかも…。
すでに今年2回目です。
去年も散々写真を掲載したので、今年は少し趣向をこらして若草山に登ってみました。


日が沈んでいき、周囲がだんだん暗くなって、
7時を迎える頃、遠く眼下の方で
「それでは、点火お願いしまーす」
というスタッフの方々の声をかすかに聞き、
次々と灯っていく燈火を見ながら
僕はあることに気がつきました。



もちろん燈花会の灯りは美しいけど、

ここから見れば、奈良の街そのものが灯す光の方がキレイじゃないか…。
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いや、それよりも、その灯りを包み込むこの空が一番キレイだ。
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でも、そうじゃない。そういうことじゃない。

この空の美しさは、この街の光を包み込んでいるし、
この街の光は、燈火会の灯りをも内包している。

遠くからみると、灯りの前を通る人の影がちらついて、灯りが瞬いて見える。
遠く街の灯りも瞬いている。その瞬きにも、なんだかやっぱり人の気配を感じる

この空が内包する美しさを辿っていけば、きっと、それぞれの「人」に行き着くはず。
たぶん今若草山の上でカメラを構えているこの僕でさえも、そこには含まれていて、
それはきっと、鹿も、猫も、ここの草さえも、何一つあますところなく一つなんだと。

それってやっぱり宇宙ってこと?
おお!、壮大だ。

少し話が大きくなってしまいました。


でもね、
一時間も座っていたものだから、気がついたらカメラバックに毛虫がよじ上っていたんです。
それぐらいのことで驚いて飛び上がってしまい、あやうく夜の若草山を転げ落ちそうになる僕は、
まだまだ世界と一つにはなれないらしいのです。
by chii-take | 2007-08-12 10:04
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